ANREALAGE 2019 A/W “DETAIL”
今シーズンのテーマは「DETAIL」。神は細部に宿る、です。
僕らにとっては洋服の原点に立ち戻るようなテーマ。
今の時代、スマートフォンの画面上でコミュニケーションをしたり、
ファッションを伝えることが当たり前となりました。
そうであるならば、「画面では伝わらないもの」を、
ファッションで表現しようと思ったコレクションです。
日常通り過ぎてしまうようなことに価値を見出したい。
そのような想いを持って、日々手のひらサイズの画面上に映し出される洋服を執拗以上に観察した結果
画面上で見落とされている「スケール」の概念を洋服に与えてみようと思いました。
このコレクションでは最初に洋服の平置き写真をインスタグラムで発表しました。
トレンチコートの襟、MA-1の袖や、スウェットパーカーのフード、等、
画面上だと一見スタンダードの洋服のディテールにしか見えません。
しかし、それらディテールは、実は300%の特大スケールでつくられています。
小さくみえたディテールは、実際には5M強のマネキン用につくられた巨大な洋服の細部。
つまりは、洋服の細部を拡大して、ウェアラブルな洋服として置換するというコレクションです。
みたことのない新しい服ではなく、みたことのある服の視点を少し変える。
そういう表現を通じて、日常と非日常の交錯を洋服の上で描いていきたいと思っています。
画面で全てが伝わる今の時代に、尚更伝え辛さがあるコレクションかもしれませんが、
だからこそ、尚更今シーズンは店頭やリアルが大切だと感じています。
今まで感じたことのないスケールの体感あってこそ、きっとこのコレクションは伝わっていきます。
洋服は唯一、日常を変えられる装置だと信じています。
2019年8月1日
ANREALAGE
森永邦彦
僕らにとっては洋服の原点に立ち戻るようなテーマ。
今の時代、スマートフォンの画面上でコミュニケーションをしたり、
ファッションを伝えることが当たり前となりました。
そうであるならば、「画面では伝わらないもの」を、
ファッションで表現しようと思ったコレクションです。
日常通り過ぎてしまうようなことに価値を見出したい。
そのような想いを持って、日々手のひらサイズの画面上に映し出される洋服を執拗以上に観察した結果
画面上で見落とされている「スケール」の概念を洋服に与えてみようと思いました。
このコレクションでは最初に洋服の平置き写真をインスタグラムで発表しました。
トレンチコートの襟、MA-1の袖や、スウェットパーカーのフード、等、
画面上だと一見スタンダードの洋服のディテールにしか見えません。
しかし、それらディテールは、実は300%の特大スケールでつくられています。
小さくみえたディテールは、実際には5M強のマネキン用につくられた巨大な洋服の細部。
つまりは、洋服の細部を拡大して、ウェアラブルな洋服として置換するというコレクションです。
みたことのない新しい服ではなく、みたことのある服の視点を少し変える。
そういう表現を通じて、日常と非日常の交錯を洋服の上で描いていきたいと思っています。
画面で全てが伝わる今の時代に、尚更伝え辛さがあるコレクションかもしれませんが、
だからこそ、尚更今シーズンは店頭やリアルが大切だと感じています。
今まで感じたことのないスケールの体感あってこそ、きっとこのコレクションは伝わっていきます。
洋服は唯一、日常を変えられる装置だと信じています。
2019年8月1日
ANREALAGE
森永邦彦
Paris look
Tokyo look