2025年10月3日金曜日

WIZZARDのドッキングモッズコートにprasthanaの袴バルーンパンツ

 

・コートはWIZZARDの製品加工でフェード感を出した微起毛ツイル生地とナイロンリップストップのコンビネーションモッズコート。ハンターハイカージャケットをヒントにした襟は2重で内側の襟にはフードも収納されています。エイジング感ある仕上がりで両サイドにはファスナーを配置し開閉が可能。

・トップスはLAD MUSICIANのアクリルのかすり糸を使用したVネックニットプルオーバー。起毛加工で毛足の長いシャギーに仕上げ、多色のかすり糸を組み合わせることで奥行きのある表情に。ワンサイズ展開でゆとりのあるフリーサイズ。

・ボトムスはprasthanaの片面(表面)に顔料コーティングを施した後、原反に洗い、ワッシャー処理を施すことでフェード感ある質感に仕上がったナイロン100%のバルーンパンツ。裾までテーパードをかけないバギーシルエットは、デフォルトの形状だとスカートを思わせるほどのボリューム。内外両方向からドローコードを絞ることで極端なバルーンシルエットに変化が可能。

・ブーツはprsahanaとPortailleコラボプロジェクト「p|p(ピー|ピー)」のサイドジップブーツ。アッパーはイタリア「MARYAM」社の1.3〜1.5mm厚ホースフロントを使用した贅沢な仕上がりで履き込む毎に無骨なドレープが生み出されます。フロントアッパーにオーバーロックステッチを施し、サイドファスナーは「YKK EXCELLA」を採用することで容易な着脱を実現。特徴的なVibramソールは優れた駆動性と耐久性がトレッキングに最適な、XSTREKシリーズの【ALEXANDER】を使用し、重量感ある仕上がり。クッション性に優れたインソールが付属。

・コットンツイルとナイロンリップストップのドッキングモッズコートのインナーはかすり糸のシャギーVネックプルオーバー。ボトムスはナイロンに顔料コーティングを施した袴バルーンパンツ。足元は履き込む毎に無骨なドレープが生み出されるサイドジップブーツ。

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WIZZARD / DOCKING MODS COAT / KHAKI

STAFF(175cm55kg)2着用
ハンターハイカージャケットをデザインに落とし込んだモッズコート。
切り裂き再構築したようなディテールがデザインポイント。
メインの微起毛ツイル生地は製品加工でフェード感を出し、ナイロンリップとのコントラストがディテールを引き立てています。
ハンターハイカージャケットをヒントにした衿にはフードも収納されています。
着用感も軽く、インナー調節でシーズンレスに着用できます。

STAFF(175cm55kg)44着用
アクリルのかすり糸を使用したVネックニットプルオーバー。
特殊な起毛加工を加えることで、ファーのような長い毛足とビンテージ感のある風合いに仕上げています。
多色のかすり糸を組み合わせることで、複雑で奥行きのある色合いを表現しています。
ユニセックスに対応するゆとりのあるサイズ感です。

STAFF(175cm55kg)1着用
ナイロンオックスは、片面(表面)に顔料コーティングを施した後、原反に洗い、ワッシャー処理を行うことで、フェード感とともに独特な雰囲気を創出、さながらヴィンテージのような味わい深い表情を持たせた生地です。
組成はナイロン100%ですが、天然ライクなタッチ感と、相反する天然素材では表現できないドライな風合い、そして独特の超高密度で硬質な表情が、極めて高いオリジナリティを生み出すことに成功しています。
プロダクトネームに冠している「LC」はブランドフィロソフィーの一節である「logically constructs=論理的構築」に由来しており、prasthanaのコレクションにおいて、シーズンの概念に左右されないエッセンシャルな意匠を表す記号として用いています。
LC5は「quiet gap=静謐な隙間」と定義したデザインです。
切り替え部分に採用したこの意匠は、ファスナー付けの際に用いる「ムシ隠し」の始末から発展させました。
本来そこにある筈(とイメージしがちな)のファスナーが無い、という固定概念の転覆とともに、ファスナーの開け閉めという行為を伴わないことによる物理的な「静謐」と、殊更に主張するわけではない「静かなデザイン」という意味での「静謐」。
衣服を形成する要素から形態のみを抽出し、本来の意味を持たせずに、デザインとしてのみ機能させる、トロンプルイユ(騙し絵)的な解釈もできる意匠です。
袴 big balloonは、極太シルエットで構成したバルーンパンツです。
継続展開となる、prasthanaの創作におけるキーワードの一つに据えている「和装」から抽出した袴モチーフのパンツをベースに、過去にないビッグシルエットとバルーンパンツの要素(裾紐)を付加し、作成しました。
裾までテーパードをかけない過去最大幅の設定となるバギーシルエットは、デフォルトの形状だとスカートを思わせるほどのボリュームを具現しつつ、内外両方向からシュリンクさせることが出来る裾紐を用いることで、極端なシルエットメイクが可能です。
LC5の意匠は、両サイドシームに沿って採用しています。
マッシブなボリューム感のあるフォルムの中にあって、「静謐な隙間」はデザインとしては決して強い主張のあるものではないですが、確かに存在するアイデンティティとして、この品番の佇まいを決定付ける重要な要素となっています。
存在感を遺憾無く発揮する、prasthana AW25シーズンを象徴するボトムス品番です。

STAFF(175cm55kg)42着用
神戸を拠点とするレザーシューズアルチザンブランド「Portaille 」とprasthanaの協業プロジェクト「p|p」第一弾リリースとなるサイドジップブーツ。
裁断、縫製、吊り込み、仕上げの加工まで全て職人/デザイナーの手によって創られる作品は、真の意味での「ARTISANAL」を体現しており、更に日本人ならではとも言える繊細な感性を融合することで、至高のプロダクトとしてのクオリティを遺憾無く発揮しています。
メインマテリアルにはイタリア「MARYAM」社のホースフロントを採用しました。
「MARYAM」社は、世界最高峰のタンナーとして名高い「GUIDI」社での研鑽を経て独立した名門。
「GUIDI」社と同じく、フルベジタブルタンニン鞣しの高級馬革を得意とする「MARYAM」社のラインナップにおいて中核を成すホースフロントは、ホースハイドの腰から上の胴体から採取される馬革を指します。
一般的な馬革の胴体は1.0〜1.2mm程度と厚みを確保することが難しいとされていますが、MARYAM社独自のシェービング技術により、それを上回る1.3〜1.5mm厚を実現しています。
引き締まった革表面はこの上なく上質で、正に高級馬革という呼称に相応しい、堂々たる風格を有しています。
そのような超上質素材をベースに、デザイン面はフロントアッパーをセンターで剥ぎ、オーバーロックステッチを走らせています。
ステッチは素材と同色を用いている為、殊更に主張するようなことはないですが、静謐ながら確かに存在するデザインとして、この作品のアイデンティティとなっています。
脱着の際に使用するファスナーはサイドに配置、「YKK EXCELLA」を採用していますが、ブラックニッケル色を選定することでアッパーとの調和を実現、引手に本体同様の「MARYAM」ホースフロント製のテープを付属しました。
ソールにはVibram®︎社製の#995C_ALEXANDERをセット。
優れた駆動性と耐久性を併せ持った#995Cは、その機能性もさることながら、極めてフューチャリスティックなデザイン性が、鮮明な印象をもたらすソールです。
素材の選定からデザインにおいて、「ITALIAN ARTISAN」の物作りへのリスペクトを表現しつつ、prasthanaがフィロソフィーとして掲げる「form,function&idea」をこの上なく体現するプロダクトとなっています。