・アウターはVICTIMのストレッチの効いたポリエステル素材を使用したM-65フィールドコート。着丈を削り、身幅を広く取ったオーバーサイズのボックスシルエット。ライナーのキルティングベストは取り外し可能で単体で着用、コートの上にレイヤードでも着用可能。ライナーの取り外しで秋、冬、春と3シーズン着用可能。
・トップスはA.F ARTEFACTのレギュラーフィットのハイネックカットソー。表はパイルダメージ、裏は天竺のコットンプレーティング素材。前後に段差を付け、サイドスリット。カッティングパターンも特徴的。
・ボトムスはprasthanaの含浸加工を施すことでハリのある質感に仕上がったウールギャバジン100%のバルーンパンツ。裾までテーパードをかけないバギーシルエットは、デフォルトの形状だとスカートを思わせるほどのボリューム。内外両方向からドローコードを絞ることで極端なバルーンシルエットに変化が可能。
・ブーツはprsahanaとPortailleコラボプロジェクト「p|p(ピー|ピー)」のサイドジップブーツ。アッパーはイタリア「MARYAM」社の1.3〜1.5mm厚ホースフロントを使用した贅沢な仕上がりで履き込む毎に無骨なドレープが生み出されます。フロントアッパーにオーバーロックステッチを施し、サイドファスナーは「YKK EXCELLA」を採用することで容易な着脱を実現。特徴的なVibramソールは優れた駆動性と耐久性がトレッキングに最適な、XSTREKシリーズの【ALEXANDER】を使用し、重量感ある仕上がり。クッション性に優れたインソールが付属。
・パイルダメージのハイネックプルオーバーにライナーのキルティングベストは取り外し可能で単体で着用、コートの上にレイヤードでも着用可能なM-65を羽織りで。ボトムスは含浸加工を施すことでハリのある質感に仕上がったウールギャバジン100%のバルーンパンツを裾のドローコードを絞らず袴シルエットで。足元は希少なホースフロントを使用したサイドジップブーツ。
ハリのある素材感で、軽量ながら優れた保温性を備えた一着です。インナーに付属のベストは取り外し可能で、春や秋にはアウターとして、気温の合わせた着こなしが楽しめます。ベストは単体でも着用ができ、コートの上に重ねるスタイルもおすすめです。
ウールギャバジンは、オーストラリアグランピアンズ地方を原産とするノンミュールジングのトレーサビリティウール原料を用い、日本国内にて撚糸から織りまでを行い生産。
仕上げに含浸加工を施すことで、原料由来のしなやかで上質な表情に、独特なハリのある質感を付加しています。
プロダクトネームに冠している「LC」はブランドフィロソフィーの一節である「logically constructs=論理的構築」に由来しており、prasthanaのコレクションにおいて、シーズンの概念に左右されないエッセンシャルな意匠を表す記号として用いています。
LC5は「quiet gap=静謐な隙間」と定義したデザインです。
切り替え部分に採用したこの意匠は、ファスナー付けの際に用いる「ムシ隠し」の始末から発展させました。
本来そこにある筈(とイメージしがちな)のファスナーが無い、という固定概念の転覆とともに、ファスナーの開け閉めという行為を伴わないことによる物理的な「静謐」と、殊更に主張するわけではない「静かなデザイン」という意味での「静謐」。
衣服を形成する要素から形態のみを抽出し、本来の意味を持たせずに、デザインとしてのみ機能させる、トロンプルイユ(騙し絵)的な解釈もできる意匠です。
袴 big balloonは、極太シルエットで構成したバルーンパンツです。
継続展開となる、prasthanaの創作におけるキーワードの一つに据えている「和装」から抽出した袴モチーフのパンツをベースに、過去にないビッグシルエットとバルーンパンツの要素(裾紐)を付加し、作成しました。
裾までテーパードをかけない過去最大幅の設定となるバギーシルエットは、デフォルトの形状だとスカートを思わせるほどのボリュームを具現しつつ、内外両方向からシュリンクさせることが出来る裾紐を用いることで、極端なシルエットメイクが可能です。
LC5の意匠は、両サイドシームに沿って採用しています。
マッシブなボリューム感のあるフォルムの中にあって、「静謐な隙間」はデザインとしては決して強い主張のあるものではないですが、確かに存在するアイデンティティとして、この品番の佇まいを決定付ける重要な要素となっています。
セットアップでの着用時はもとより、単体使いでもその存在感を遺憾無く発揮する、prasthana AW25シーズンを象徴するボトムス品番です。
裁断、縫製、吊り込み、仕上げの加工まで全て職人/デザイナーの手によって創られる作品は、真の意味での「ARTISANAL」を体現しており、更に日本人ならではとも言える繊細な感性を融合することで、至高のプロダクトとしてのクオリティを遺憾無く発揮しています。
メインマテリアルにはイタリア「MARYAM」社のホースフロントを採用しました。
「MARYAM」社は、世界最高峰のタンナーとして名高い「GUIDI」社での研鑽を経て独立した名門。
「GUIDI」社と同じく、フルベジタブルタンニン鞣しの高級馬革を得意とする「MARYAM」社のラインナップにおいて中核を成すホースフロントは、ホースハイドの腰から上の胴体から採取される馬革を指します。
一般的な馬革の胴体は1.0〜1.2mm程度と厚みを確保することが難しいとされていますが、MARYAM社独自のシェービング技術により、それを上回る1.3〜1.5mm厚を実現しています。
引き締まった革表面はこの上なく上質で、正に高級馬革という呼称に相応しい、堂々たる風格を有しています。
そのような超上質素材をベースに、デザイン面はフロントアッパーをセンターで剥ぎ、オーバーロックステッチを走らせています。
ステッチは素材と同色を用いている為、殊更に主張するようなことはないですが、静謐ながら確かに存在するデザインとして、この作品のアイデンティティとなっています。
脱着の際に使用するファスナーはサイドに配置、「YKK EXCELLA」を採用していますが、ブラックニッケル色を選定することでアッパーとの調和を実現、引手に本体同様の「MARYAM」ホースフロント製のテープを付属しました。
ソールにはVibram®︎社製の#995C_ALEXANDERをセット。
優れた駆動性と耐久性を併せ持った#995Cは、その機能性もさることながら、極めてフューチャリスティックなデザイン性が、鮮明な印象をもたらすソールです。
素材の選定からデザインにおいて、「ITALIAN ARTISAN」の物作りへのリスペクトを表現しつつ、prasthanaがフィロソフィーとして掲げる「form,function&idea」をこの上なく体現するプロダクトとなっています。







































